探偵が行っている尾行ってどのようなものなの?

探偵の仕事の中には、尾行という調査方法があります。
「素人でもできるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、実はそう簡単にできるものではありません。
この記事では、実際に探偵事務所へ依頼したことがある私が、尾行調査の基礎知識や探偵が尾行する際のコツなどを徹底的に調べた結果を紹介します。
記事の後半では素人が尾行すべきではない理由も記載しているため、ぜひ最後まで読んでみてください。
最後まで読むことで、探偵が持つ高度な尾行テクニックを把握できるはずです。

探偵の尾行調査とは?

尾行調査は、浮気・不倫調査や素行調査で用いられる調査の1つです。
対象者の様子を、バレないように探偵が追尾して調べます。
尾行することで、対象者が知らない異性と出会っていたり、悪徳な商売をしていたりなどの証拠を見つけられます。
尾行スキルというのは、探偵が持つ基本的スキルです。
そのため、どんな探偵であっても必ず尾行スキルを持っています。

探偵はどのように尾行するの?

探偵の尾行は、ドラマや映画のように物陰に隠れながら追跡するわけではありません。
対象者にバレないようにするため、様々なコツを用いて対象者の足取りを尾行します。

尾行する際は複数で動く

対象者を尾行する際、1人だけではなく数名で動きます。
1人だと、対象者が「何だか知らない人にずっと追跡されている」と思ってしまう恐れがあります。
もし思われてしまうと、自分の身を守るために警戒心を強めてしまうかもしれません。
複数で交代しながら尾行すれば、そのようなことを防ぐことができ、最後まで対象者の生活をチェックできます。
そのため、どの探偵事務所であってもチームプレーで尾行する場合が多いようです。

徒歩の場合

歩いて尾行する場合、尾行する環境に合わせた雰囲気を演出します。
ビジネス街であれば営業中のサラリーマンのような格好をし、商店街であれば買い物途中の主婦の格好を演出。
エリアの雰囲気に合わせることで、目立ちにくくなります。
また、対象者との距離感も重要なことです。
近すぎてしまうと相手に気づかれる可能性が高まってしまい、半外に遠すぎると見失ってしまいます。
この距離感もエリアや人の多さによって変化します。
細かいことは臨機応変に対応しますが、このあたりは探偵が持つ経験とスキルが重要になるでしょう。

車両の場合

車やバイクでの尾行も、徒歩と同じく環境に合わせます。
高級住宅街であれば高級車や施工業者を装ったワンボックスカーを用意します。
渋滞が多いところであれば、車よりもスムーズに移動できるバイクが最適でしょう。
また、対象者の行動に合わせて公共交通機関やタクシーなどを利用することも。
特に都心部であれば、電車やバスを利用して移動することが多いでしょう。

GPSを使った尾行はしない?

近年ではGPSを使って調べる方法もありますが、多くの探偵事務所では利用していません。
なぜなら、GPSを使った調査はプライバシーの侵害といったトラブルの原因になりやすいからです。
実際、警察によるGPSを使った調査に対してプライバシーの侵害であると裁判所が判決した事例もあります。
事例ができてしまうと今後の裁判でも使われる可能性が高くなり、万が一対象者から訴えられた場合に、探偵事務所が不利になってしまうかもしれません。
さすがに探偵事務所としてもそのようなことは避けたいため、GPSを使った調査は控えています。

探偵の尾行テクニックとは?

探偵が尾行する上でのテクニックは、上記で紹介したこと以外にもあります。

尾行前は対象者の情報を入れておく

成功させるためにも、必ず対象者の情報を事前に覚えておきます。
通勤ルートや通勤時間、休日の過ごし方などを覚えておくことで、事前に対象者が行く場所へ先回りできます。
仮に見失ったとしても、対象者がよく行く場所へ行けば、再び尾行調査が行える可能性が高まります。
また、出かける際には事前に依頼者から情報をもらっておく場合も。
情報をもらっておけば、探偵側も尾行するために必要な道具や車両を用意することができ、スムーズに尾行調査が始められます。

地理や運転の知識も入れておく

対象者を尾行して調べる際、地理や運転の知識も必要です。
尾行するエリアの地理情報があれば、対象者のルートを先回りしたり、交通規制や渋滞を回避できたりすることが可能になります。
また、運転の知識やテクニックは、尾行中にバレてしまうことを防げます。
適度な距離感を保ちつつ運転することにより、途中で対象者が尾行のことに気づく可能性を減らし、最後まで対象者の行方を追えるようになるでしょう。

高機能な機器を駆使して証拠入手

浮気や不倫に関する裁判では、証拠が欠かせません。
写真や音声などは裁判を有利に進められやすい証拠であり、これらの証拠を手に入れるために探偵へ依頼する方もいます。
探偵は、そのよう証拠を入手するために、高性能な機器を扱います。
具体的には、暗い夜でも撮影できる暗視カメラや遠い場所でも鮮明に撮影できる一眼レフカメラなど。
扱い方もマスターしているため、証拠となるような写真や音声などをしっかりと入手してくれます。

尾行は自分でやらずに探偵に任せたほうが良いワケ

ここまで読んだ方の中には、「尾行調査ぐらい自分で出来る!」と思っている方がいるかもしれません。
確かに、探偵が使うような一眼レフカメラを持っている方は多く、尾行調査が出来る時間がある方もいることでしょう。
しかし、そうだとしても素人の尾行調査はおすすめできません。
その理由としては、主に3つあります。

理由①素人の尾行はバレやすい

素人の尾行調査は非常にバレやすく、その後の調査が難航してしまう原因に繋がります。
一度尾行がバレてしまうと、対象者は警戒心を強めます。
ここで探偵事務所に依頼したとしても、予想以上に調査期間が長くなってしまうかもしれません。
調査期間が長くなるということは、費用が高額になりやすいという意味として捉えられるでしょう。
その上、対象者に何も怪しいことが無ければ、あなたに対して対象者が不信感を持つかもしれません。
そうなってしまうと、最悪の場合は別れてしまう恐れがあります。
探偵の場合はバレないように調べてくれるため、何も無かった場合に関係が悪化することは滅多に無いでしょう。

理由②相手から訴えられる恐れがある

素人が行うと、ストーカー規制法や軽犯罪法に触れる恐れがあります。
尾行というのは相手にとっては付きまとわれているように思われるため、日常生活を阻害されていると思われてしまいます。
そのため、相手の浮気・不倫を調べているつもりが、いつの間にか相手から訴えられてしまうかもしれません。
探偵の場合は探偵業法(正式名称は探偵業の業務の適正化に関する法律)にて、尾行が認めるような条文が記載されています。

理由③尾行するための時間が無い

尾行は長い時間をかけて行われるものであり、ある程度自由な時間がある方でなければできません
会社員や自営業者のように、日中仕事がある場合には簡単に尾行できないでしょう。
会社側も、「尾行するから」という理由で休暇を認めるのは難しいはずです。
探偵であれば、あなたが働いている間に調べてくれるため、仕事に支障をきたすことなく調査してもらえます。

尾行調査は探偵事務所へ依頼しよう

探偵の尾行は素人には真似できないような方法で対象者の生活を調べます。
そのため、相手にバレること無く浮気や不倫を調べて欲しいときには、探偵へ依頼するのが一番です。
尾行に関した疑問があったとしても、気になる探偵事務所に相談すれば優しく応えてくれるでしょう。
まずは気軽に相談してみて、予算や実績などを考慮した上で、自分に合った探偵事務所を見つけてみてください。
また、浮気調査依頼経験のある私がおすすめする探偵事務所を以下の記事で掲載していますので、参考にしてみてください。

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