探偵事務所は浮気や不倫で悩む方を助ける業者ですが、その一方で大きな問題を抱えています。
その問題とは、悪徳な探偵事務所の存在です。
悪徳な探偵事務所に騙される被害者は数多く、きちんと情報を調べずに依頼してしまうと、法外な費用を求められてしまうかもしれません。
そこで、この記事では悪徳な探偵事務所の手口や見分け方、騙されてしまった場合の対処法を解説します。
これから探偵事務所へ依頼したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
悪徳な探偵事務所でよくある被害内容
悪徳な探偵事務所に関する被害相談はいくつもありますが、その中から4つをピックアップしました。
どれも被害内容として多く、気をつけるべきポイントです。
無理やり依頼者を脅して契約させる
基本的に探偵事務所では、どんな依頼であってもまずは依頼者からの相談があり対応します。
もちろん、依頼者がどうしても納得できない場合には相談だけで構いません。
しかし、悪徳な探偵事務所の場合だと相談の時点で契約するように脅迫。
脅されてしまうと、契約する気が無かったにも関わらず、雰囲気に飲まれて契約してしまいます。
また他の探偵事務所の悪いところばかり強調して依頼者に伝え、悪徳な探偵事務所が一番優れているというアピールをするケースもあります。
お金だけもらって何も調査しない
契約する段階までは特に問題無かったとしても、その後に被害者へなってしまった方もいます。
悪徳な探偵事務所は契約だけしっかり行いますが、その後に調査をしません。
もし依頼者から探偵事務所へ進捗状況を聞いてみたとしても、嘘の報告をする可能性があります。
探偵事務所との連絡が一方的にとれなくなってしまう
何も調査しない探偵事務所の場合、契約後に連絡を一方的に遮断するケースもあります。
このケースはまさにお金目当ての犯行であり、依頼者から支払ってもらった後にどこかへ消えます。
悪徳な探偵事務所にとっては、依頼者の悩みを解決することではなく大金を騙し取ることが目的。
お金さえもらえれば、後は被害者から追求されないように逃げるだけなのです。
一方で被害者側は、連絡が取れなくなってから詐欺と気づくかもしれません。
なぜかいきなり追加費用を請求された
どのような探偵事務所であっても、依頼する場合には費用がかかります。
その上、案件や探偵事務所の料金プランによっては追加費用が発生することも。追加費用が発生する場合、事前に依頼者に対してどのような理由で発生するのか伝えます。
しかし、悪徳な探偵事務所の場合はいきなり追加費用を要求します。
その費用は高額なものであり、何に使うのかも教えてくれないかもしれません。また、追加費用を受け取って連絡が途絶えてしまう可能性もあります。
悪徳な探偵事務所を見分けるポイント
悪徳な探偵事務所と優良な探偵事務所を見分ける上では、以下で紹介する4つのポイントが大切です。
ポイント①運営会社について公表されているか
優良な探偵事務所の場合、公式サイトにて運営会社や事務所の住所などが掲載されています。
しかし、悪徳な探偵事務所では掲載されていません。
なぜなら、住所を記載すると被害者がやってくる可能性があるため。
悪徳な探偵事務所にとっては、住所が無いほうが逃げやすく被害者も見つけにくいという利点があります。
ポイント②探偵業として公安委員会に届け出しているか
探偵事務所を開業する際には、必ず管轄区域の公安委員会へ届け出なければなりません。
もちろん、届け出によって認められるのは優良な探偵事務所のみ。
書類が不十分な悪徳探偵事務所では、認めてもらえない可能性が高いです。
優良な探偵事務所の場合、探偵業届出証明番号を公安委員会から受け取ります
探偵業届出証明番号とは、届け出が受理された際に探偵事務所が受け取る番号のこと。
基本的には、公式サイトにて運営会社や住所と共に公表されています。
ポイント③100%の成功率を謳っていないか
このことはどの探偵事務所でも当てはまるものであり、急なアクシデントや依頼者の問題行動によって失敗することあります。
そのため、基本的には「100%必ず解決します!」といったアピールはしていません。
しかし、悪徳な探偵事務所の場合はそのようなアピールで依頼者を騙します。
初めて探偵事務所へ依頼する方にとっては安心できるアピールかもしれませんが、危険な証でもあるため、気をつけましょう。
ポイント④依頼する上での費用が高すぎないか
相談したい案件や料金プランによって、探偵事務所ごとに料金が異なります。
もし様々な探偵事務所を比較していく中で、明らかに高すぎる探偵事務所がある場合は危険であるといえるでしょう。
悪徳な探偵事務所は、法外な費用を依頼者へ求めます。
何も知らない依頼者の場合、法外な費用でも払ってしまうかもしれません。
また、一見すると他の探偵事務所と問題無さそうに見えても、契約後に追加費用として高額な費用を求めるケースもあります。
悪徳な探偵事務所の被害件数は増加している
現在、悪徳な探偵事務所に騙される被害者が増加しています。
2016年に独立行政法人である国民生活センターが発表したデータによると、2011年では1,607件の被害相談があったのに対し、2016年(4月〜11月)の場合は4,430件も寄せられています。
もし探偵事務所に騙されてしまった場合は?
ここまで悪徳な探偵事務所の相談内容や見分け方について解説しましたが、もし騙されてしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。
騙されてしまった場合には、以下の内容を参考にしつつ行動しましょう。
騙された場合は国民生活センターへ連絡
もし騙されてしまった場合はや怪しいと思った場合には、すぐに国民生活センターや消費生活センター、消費者庁へ相談しましょう。
相談することで、依頼者の代わりに問題を解決してくれます。
また、相談内容によってはクーリング・オフができるかもしれません。
クーリング・オフとは一定の契約に限り、無条件で申込みのキャンセルもしくは契約解除ができる制度のこと。
探偵事務所への説明は不必要であり、 悪徳な探偵事務所との契約を解約できます。
弁護士に相談する方法もアリ
どうしてもコストがかかってしまいますが、弁護士に相談する方法も有効的。
弁護士に相談することで、法的な手段を用いて悪徳な探偵事務所に対応します。
気になる方は、まず弁護士へ相談してみましょう。
弁護士の中には、相談料を設けていない場合もあります。
悪徳な探偵に騙されない方法まとめ
探偵事務所は日本全国に点在しており、どの探偵事務所が良いのか見分けられないかもしれません。
初めて探偵事務所へ依頼する場合には、複数の探偵事務所を比較しながら検討してみましょう。
比較することで、それぞれの特長や大まかな料金などが把握できます。
比較した上で気になる探偵事務所を見つけた際には、いきなり依頼するのではなく、相談してみることから始めましょう。
探偵事務所によっては、電話やメール、LINEなどで相談を受け付けていることもあります。
優良な探偵事務所であれば、匿名での相談も可能。
直接聞いてみることで、具体的な費用や案件の成功率などを教えてもらえます。
細かい情報を手に入れることにより、本当にその探偵事務所が自分にぴったりなのか見極めやすくなります。