映画やアニメでよく登場する探偵ですが、実際どんなことをしているのか気になる方も多いはず。
そこで今回は、探偵に依頼したことがある私が、探偵の仕事内容について徹底的に調べた結果を紹介します。
「探偵=華麗に事件を解決する存在」と思うかもしれませんが、最後まで読むことで、実際の姿とイメージが大きく異なることに気づくはずでしょう。
探偵の仕事内容は3つ
探偵が行う仕事内容としては、主に3つあります。
様々なトラブルの調査
浮気・不倫調査や素行調査、いじめ調査などの様々なトラブルに関する調査を行います。
この業務は探偵が行う仕事の中で一番有名なものであり、中には浮気・不倫調査専門といった得意分野を持つ探偵事務所もあります。
どの調査であっても、まずは事前に依頼者から情報を聞き出します。
依頼者はターゲットに対して詳しい情報を持っていることが多く、その情報をもとに今後の計画を立てる場合がほとんどでしょう。
計画を立てた後、尾行や聞き込みなどで情報を更に集めつつ、証拠を見つけ出します。
証拠を押さえる際には高機能なカメラやICレコーダーなどを用いて、鮮明な証拠をゲットします。
実際に私が探偵事務所へ依頼した際も、ハッキリと分かるような証拠を見つけてきてくれました。
トラブル解決を目指した仲介業務
「夫と不倫相手を別れさせたい」「離婚した妻と復縁したい」といった問題にも、探偵の力が役立ちます
探偵が対象の関係の間に入り、依頼者の目的通りの関係にします。
別れさせたい場合には相手の好きな異性に装って恋愛対象をズラし、復縁させたい場合には自然に出会わせるように仕向けます。
関係の良さや予算によって具体的な計画内容が異なりますが、できる限り自然に工作してもらえるでしょう。
これらの業務は「別れさせ屋」「復縁屋」と呼ばれることもあり、調査業と分けて行われています。
依頼者へのカウンセリング
調査結果によっては、依頼者の心に影響を及ぼしてしまう場合があります。
その際に、探偵事務所は依頼者の心を落ち着かせる目的でカウンセリングしてくれます。
解決した後もカウンセリングしてくれる場合が多く、ちょっとした質問に対しても優しく対応。
最後まで満足してもらえるように心がけています。
その他にどんなことをしているの?
上記で挙げた業務以外にも、盗聴器の発見やストーカー対策などを行なっている探偵事務所があります。
盗聴器の発見に関してはテレビで紹介されることもあるため、多くの人がどのように進めていくのかイメージできることでしょう。
探偵と警察は大きく違う?
アニメやドラマでは、探偵と警察がタッグを組んで事件を解決するシーンがあります。
しかし、実際の現場ではこのようなことは滅多に起きません。
なぜなら、探偵と警察には3つの違いがあるからです。
違い①引き受ける事件が異なる
探偵は民事事件を扱い、警察は刑事事件を扱います。
民事事件は浮気や不倫などであり、私人間の争いのことを指します。
一方で殺人や窃盗、誘拐などが当てはまる刑事事件は、国の機関(警察や検察など)が何らかの罪状で犯人を逮捕し、処罰を加えること。
裁判で使われる法律も異なっており、それぞれ大きく異なっています。
探偵の場合は浮気や不倫などの民事事件しか扱えず、調査中に事件に巻き込まれたといったようなことが起きない限り、刑事事件に関与することは無いでしょう。
警察は刑事事件をメインに扱い、民事事件に関しては民事不介入の原則によって関わりません。
違い②引き受ける際の費用
警察の場合は、どんな人の依頼であっても無料で対応してくれます。
しかし、探偵の場合は依頼する際に費用が発生します。
その費用は依頼する案件によって異なり、長期間かかる調査であれば数百万円かかるかもしれません。
ただ、探偵事務所の中には手軽に試してもらいたいという目的でお試しプランを設けていることも。
一般的なプランよりも格安で依頼できるため、探偵に依頼するのが不安な方にぴったりです。
違い③就職する際の方法
警察は国家公務員であるため、まずは試験を突破しなければなりません。
試験を突破できたら警察大学校へ入学し、6〜10ヶ月かけて警察の基礎を学んだ後に警察官になります。
一方で探偵は、警察のような試験がありません。
そのため、未経験者がいきなり探偵として働くこともできるのです。
ただし、調査する際には高度なテクニックや経験に基づく知識などが求められるため、未経験者がいきなり探偵になるのはおすすめできません。
まずは探偵学校で学んだり、探偵事務所に就職して上司から教えてもらったりなどしましょう。
3年ほど経てば人脈もスキルもある程度広がるため、独立することも可能になるはずです。
探偵の生活スタイル・給与は?
日本全国に探偵がいますが、彼らの生活スタイルや給与はどのようなものなのでしょうか。
サラリーマンのように時間が決められていない
探偵はサラリーマンのように勤務時間が決まっておらず、深夜働くときもあります。
基本的にはターゲットの生活習慣に合わせて調査する場合が多いため、ターゲットが深夜に行動するのであれば、探偵も同じ時刻に活動します。
給与はサラリーマンより低い
探偵の平均給与はサラリーマンよりも低いですが、実績とスキル次第で年収1000万円が目指せます。
探偵の給与システムは、年功序列ではなく能力に応じた給料制。
そのため、20代と若い方でも同世代よりも給料を多くもらえる可能性があります。
給与に関する詳しい情報は以下の記事で紹介されているため、この記事と合わせてチェックしてみてください。
もし探偵に依頼したい場合はどうすればいいの?
ここまで探偵の仕事内容について紹介しましたが、実際に依頼する際はどうすれば良いのでしょうか。
実際の経験をもとに、依頼する際の方法を紹介します。
複数の探偵事務所を比較してみよう
まずは自宅周辺の探偵事務所をいくつかピックアップして比較してみましょう。
実績や料金などを比べてみることで、自分に合った探偵事務所を見つけられます。
その上、悪徳な探偵事務所を見分けられることもできます。
探偵事務所の中には、調査せずに金を巻き上げようとする悪徳業者がいます。
例えば料金が以上に安すぎるもしくは高すぎたり、運営会社や住所が公式サイトに記載されていなかったりする場合は、悪徳業者である可能性が高いでしょう。
気になる探偵事務所に相談
気になる探偵事務所が見つかった際には、具体的な料金を知るために問い合わせてみましょう。
公式サイトにも料金が載っていますが、案件によって料金が変動するため、一度問い合わせてみるのがおすすめです。
問い合わせ方法は様々であり、メールや電話、LINEなどで問い合わせることが可能。
24時間365日対応している事務所もあるため、仕事や家事で忙しい方でも気軽に行えます。
事前に調査するのはNG
依頼する前に自分で調べたくなるかもしれませんが、それはおすすめできません。
なぜなら、素人の調査は相手にバレやすく、その後の調査が難航してしまう恐れがあるためです。
無理に自分で調べずに、そのまま探偵事務所へ話してみましょう。
探偵事務所の場合は証拠が無くても依頼できるため、ちょっとした不安を解決してもらいたい時にも問題ありません。
探偵の仕事内容まとめ
探偵は調査業や仲介業といった、様々な業務を行なっています。
警察ができない民事事件に対応しているため、夫婦間や親族間でのトラブルを解決したい時に最適です。
もし何らかのトラブルを抱えているのであれば、ぜひ自分に合った探偵事務所を見つけて依頼してみてください。