「探偵」と「警察」って何が違うの?そのギモンお答えします!

「探偵」と「警察」、この二つはよく比較されやすいです。しかし探偵と警察の違いについてを明確に説明した記事を調べると、ネットではあまり出てこないので、こちらの記事では探偵と警察の二つ違いについてを詳しく解説いたします。

今まで探偵は何ができて、警察は何ができないのかを知らなかった…という方や、トラブルの相談先として探偵と警察のどちらに依頼をすればいいのかわからない…という方にとっては有力な情報となります。

あなたが今抱えている問題は、一体どちらに相談をすれば解決するのでしょうか?探偵と警察の仕事内容をお伝えするので、考えてあてはめてみてください。また、探偵と警察の協力関係についてもご紹介いたしますので、最後まで読み飛ばすことなくご覧ください。

刑事事件と民事事件について

「刑事事件」と「民事事件」、ワードこそ耳にする機会がありますが実際に二つの違いをきちんと理解できている方は少ないかもしれませんね。

二つの決定的な違いは警察は刑事事件を扱っており、探偵事務所は民事事件を扱っているということです。

例えば、あなたの財布が何者かによって盗まれたとして、数日後犯人が誰かということが発覚したとします。財布を盗んだ犯人を警察が窃盗罪で逮捕したり処罰したりするのが、刑事事件です。

民事事件の違いとして刑事事件には「裁判員裁判」が導入されていますが、民事事件にはないこと、また刑事事件の場合は罪を犯した人に刑罰を与えます。刑罰には、「死刑」や「懲役」だけでなく、「罰金」も含まれ、罰金になった場合も、刑罰を与えられたということですから、前科となります。

次に民事事件についてですが、例えばあなたが友人にバイクを貸したとします。友人には1週間だけ貸す約束で貸したのに、その友人は半年経っても返してくれません。このケースですと、あなたは法律上、貸したバイクを返すよう友人に請求することが可能です。このように個人同士で財産上の請求をしたりされたりするものを民事事件と言います。このような民事事件を解決するためには、探偵事務所を利用するのが解決への近道になります。

刑事事件を扱っている警察は、事件を解決することを目的としています。探偵は個人や企業の悩みを解決することを目的とし民事事件のみを扱っています。

探偵の仕事内容

探偵の仕事内容と聞くと、浮気調査や素行調査などが真っ先に浮かぶかもしれませんが、探偵の仕事はイメージがしづらいという側面があります。

まず探偵は、依頼者からの依頼内容に基づいてさまざまな調査を行います。代表的な調査依頼は、浮気調査、素行調査、行方調査、身元調査、信用調査などで、事件が起こる前の調査や、個人同士で起きてしまった民事事件の解決策を探し出してくれます。

探偵は調査をする前に下準備として資料や情報集めを行います。実際の調査現場では張り込みや尾行調査を実施。対象者の行動時間に合わせて早朝から深夜まで長時間と張り込み続けるケースもあります。

調査後は調査報告書を作成し、依頼者に提出します。裁判資料に使えるよう、形式や内容を整えて渡す場合もあります。また、配偶者が浮気をしていたなどの辛く悲しい内容を報告する場合などは、精神的なアフターケアを実施するケースもあります。基本的には民事事件を扱うことが多いのが探偵の仕事です。

警察の仕事内容

警察の仕事はテレビや映画などで見ていることもあり、探偵の仕事と比較してイメージがしやすいですよね。

警察の仕事内容は、 刑事事件でも代表的な、殺人、強盗、薬物などの事件を扱っており、私たちの身の回りの安全を守り、国や地域や社会の治安を維持しています。警察は「警察庁」と「都道府県警察」と大まかに二つの種類にわけることができます。この二つは仕事内容も大きく違います。

警察庁では、警察行政に関する計画や管理、都道府県警察間の調整業務などを行っており、各都道府県警察では、パトロールや犯罪捜査、生活指導、警備、交通の取り締まりなどを行っています。

探偵と警察の協力関係について

探偵と警察の協力関係については、 通常の探偵業務として警察と協力や連携などをする事はありません。

探偵事務所を開業している人の中には、元警察という方も少なくないので、探偵と警察はある種では協力関係があるようにも思えるのですが、この二つが協力関係になることはないのです。

ただし、探偵だけでは手に負えず、今後殺傷事件に発展しそう…など、依頼者や対象者に命の危険があると判断したときには探偵が警察に話をすることもあります。そして犯人に接触をはかり注意するなど、探偵と警察で協力して解決まで導くこともあります。稀なケースではありますが、探偵と警察は全く協力しないというわけではありません。

探偵に依頼すべき捜査

探偵は民事事件となるものや民事事件に発展しそうな個人間のトラブルなどに協力をしてくれます。

警察は家族が行方不明となって失踪届を出しても事件性が低いものや、事件と無関係なものには積極的に調査をしてくれませんが、探偵事務所は調査範囲が広いため家族が行方不明になった場合には、「人探し調査」として行方不明になった方を細かく分析し調査をします。警察は民事事件に関与しないので、人探しの場合は探偵に調査依頼をするべきです。

人探し以外に探偵ができる調査をまとめましたので下記でチェックしてください。

盗聴器が仕掛けられているのでは?と不安な方には「盗聴盗撮発見調査」。

特定の人物の普段の動きを調査したい場合には「素行調査」。

パートナーの浮気を疑っている方には「浮気調査」。

取引先の企業が信用できるかどうかを調べる「企業信用調査」。

学校や職場でいじめにあっていないかを知ることができる「いじめ実態調査」。

その他にも民事事件となるものや民事事件に発展しそうな個人間のトラブルなどを解決に導いてくれたり、事前に刑事事件を防ぐ役割を担っています。

探偵の調査の流れは、探偵事務所へ調査したい内容・状況・得たい情報など、依頼者が相談をし、その上で探偵事務所がお見積もり。依頼者と探偵事務所同士で契約を結んだ後に専門の調査員と最新の調査機材を駆使して調査を進めていきます。調査が済んだら、探偵事務所側が依頼者のもとへ報告書をお届けし、最終調査の確認をして、調査終了となります。

警察に依頼すべき捜査

警察は刑事事件での捜査を行う法的権限があるので殺人や窃盗、傷害、詐欺などを始めとする犯罪の疑いが出れば、事件に関係するところに出向いて行って事実関係を徹底的に捜査します。

先ほど「探偵に依頼すべき捜査」で家族が行方不明になった例をあげましたが、行方不明になった方が小さいお子さんであった場合には事件性があるということで、警察は捜査のために動いてくれます。

しかし、ここで勘違いしてほしくことが一つだけあります。それは警察は決して面倒だから捜査を行わないのではなく、「民事不介入」という民事事件に介入してはならないという原則があるため犯罪の証拠を確認できないと捜査を開始することができないということです。

警察の捜査の流れは、事件が発生後に犯人を割り出すための捜査を開始。証拠物などの客観証拠、供述などの主観的証拠など様々な角度から証拠を集めていきます。そして、逮捕する理由となる一定の証拠が集まったら、捜査機関が、事件が発生した場所を管轄する裁判所に逮捕状を請求することになります。その後、逮捕となります。

まとめ

「探偵と警察の違い」を、解説いたしました。今まで探偵と警察の違いがわからなかった方、ご理解いただけたでしょうか。

そして現在、あなたが抱えている問題は探偵と警察のどちらに相談をすれば、解決策が見つけられるか…おわかりいただけましたか?

警察は市民の生活を守るために、日々起きる事件の問題の対応を行っているため、民事事件のケースですと後回しにされてしまう可能性があります。しかし刑事事件の場合や事件性がある場合には、早急に警察に相談をしましょう。

一方で探偵は、「調査業務」を仕事として取り扱っているため、警察ほどの人員はいませんが、民事事件にもいち早く対応をしてくれます。

探偵と警察、それぞれにメリットがあるので、どちらに相談をするのが良いのかをご自身で判断し、まずは相談することをオススメします。

これから探偵事務所を探す方は、私が以下の記事にまとめた浮気調査に強い探偵事務所を参考にしつつ、気になるところに相談してみてください。

【千葉編】浮気調査に強いおすすめの探偵事務所を比較!~口コミ評判付き~