探偵の浮気調査はプライバシーの侵害?浮気調査の違法性について解説

探偵といえば様々な情報を調べてくれるイメージがあるかもしれませんが、その行為はプライバシーの侵害といった問題に当てはまらないのでしょうか。
そこで今回は、過去に探偵事務所へ依頼したことがある私が、浮気調査の違法性について調べたことを解説します。
浮気調査へ依頼するのが怖い方や探偵に対して悪印象を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっとこれまで持っていた探偵へのイメージが変わることでしょう。

基本的にプライバシー侵害を心配する必要は無い

探偵に浮気調査を依頼する際、プライバシーの侵害で自分が不利になってしまうことを恐れるかもしれませんが、基本的にはそこまで心配する必要はありません。
その理由は、以下の通りです。

探偵が行う調査は法律で認められている

探偵が行う調査は、探偵業法という法律で認められている行為です。
そのため、依頼に関する情報や証拠を収集する目的であれば、浮気調査はもちろんのこと、素行調査やいじめ調査なども行えます。
特に浮気や不倫のような恋愛トラブルに関しては、慰謝料請求や離婚手続きといった正当な理由があるため、パートナーを調査して問題になることはほとんどありません。

訴えようとすれば浮気を認めることになってしまう場合も

仮にパートナーが「あなたが探偵へ依頼したこと」を訴えようとしても、最終的に自分の首を締めてしまうことになります。
訴える際に身の潔白を求められる可能性があり、ウソを付くことはできません。
正直に浮気や不倫をしていると言ってしまうと、それは配偶者を裏切った不貞行為を認めることになります。
反対にウソを付いてしまうと裁判で悪印象を持たれてしまうため、結局こちらも良い方向へ向かいません。
それ故に、仮にパートナーが探偵に調査されていることに気づいても訴えにくいのです。

浮気調査が違法になるケースって?

探偵の調査は法律で守られているとはいえ、どんな調査であっても許されるわけではありません。
違法として扱われる浮気調査もあり、そうなってしまうと裁判であなたが不利になってしまったり、満足できない結果に終わってしまったりするかもしれません。

無許可の探偵事務所に依頼した

探偵事務所を開業する際には、必ず公安委員会に届け出して許可をもらわなければなりません。
もし公安委員会から許可をもらっていない探偵事務所に依頼してしまうと、せっかく見つけてきてもらった証拠が全て無駄になってしまいます。
裁判では全ての証拠が認められるわけではなく、違法行為で集めた物やはっきりと浮気や不倫が分からない物は認めてもらえません。
探偵事務所は公安委員会から認めてもらなければ開業できないため、無許可であることが分かれば、何らかの処罰が課されることでしょう。
また、無許可だと知った上で依頼した場合は、あなたも同罪です。
このように無許可の探偵事務所に依頼するのは非常に危険であるため、必ず認められているかどうか確認してください。
認められていれば、探偵業届出番号を公式サイトで公開しています。

探偵が無許可で私有地や他人の家に侵入した

たとえ情報収集が理由だとしても、探偵が勝手に他人の敷地内へ侵入することはできません。
無許可で私有地や他人の家に侵入した場合、住居および建造物侵入罪に当てはまります。
3年以下の懲役または10万円以下の罰金であり、未遂の場合でも処罰されます。

浮気調査で得た情報を第三者に渡した

浮気調査では様々な個人情報が手に入ってしまうため、厳重に管理しなければなりません。
もし依頼者以外の第三者に情報を渡した場合は、違法行為です。
例えば、調査して分かった情報をネット上で公表した場合、名誉毀損罪に当たるでしょう。

執拗にターゲットを尾行した

尾行による調査が可能であるとはいえ、ターゲットの平穏な生活を阻害するほどの執拗な調査であれば、違法行為になってしまう恐れがあります。
この場合は軽犯罪法違反となり、そのような行為で証拠を見つけたとしても、裁判で認めてもらえません。
優良な探偵であれば、ターゲットにバレないよう慎重に尾行するため、違法行為に触れてしまうことはないでしょう。

GPS調査は違法になりやすい?

近年ではGPS機器を使ってターゲットの足取りを調べるという調査もありますが、ほとんどの探偵は行っていません。
なぜなら、GPS調査はハイリスクであるからです。
GPS調査はプライバシーの侵害となりやすく、過去に事件の被疑者が令状なしでGPS調査を行った警察を訴えたケースでは、最高裁判所が警察の行為を違法としました。
一度判例が生まれると、似たような裁判が起きた際にその判例を参考にするため、同じような結果に終わってしまう場合があります。
そのため、探偵としてはハイリスクなGPS調査を行わずに尾行や張り込みなどで浮気調査を行います。
なお、GPS機器は一般人でも入手可能ですが、違法行為になる場合もあるため、自分で購入して調査するのはやめておきましょう。

トラブル無く浮気調査してもらうためには?

もしトラブルに巻き込まれること無く浮気調査をしてもらいたい場合には、どうすればよいのでしょうか。
優良な探偵事務所を見つける上でのチェックポイントとして、以下の3つがあります。

必ず届け出している探偵事務所へ依頼する

最初にチェックすべきポイントは、届け出の有無です。
上記でも述べた通り、届け出している探偵事務所であれば探偵業届出番号があります。
探偵業届出番号とは公安委員会が許可した探偵事務所へ交付する番号であり、公式サイトのトップページや会社概要ページに掲載されています。
分かりやすく表示されている場合もあるため、これから依頼する方は必ず探偵業届出番号を確認しましょう。

事前に気になることを相談しておく

初めて探偵事務所へ依頼する方にとっては、探偵が本当に信用できる業者なのか不安になるでしょう。
その上、依頼する際には大金を支払うため、なおさら慎重に探偵事務所を決めたいはず。
そんな時には、実際に探偵事務所へ問い合わせてみるのがおすすめ。
探偵事務所に問い合わせてみることで、具体的な費用や調査方法、アフターサポートの有無などを教えてくれます。
問い合わせる段階であれば匿名でも問題ないため、気軽に相談できるでしょう。
相談方法としては、電話やメールなど。
探偵事務所によっては、LINEやSkypeなどでも問い合わせできます。

契約書はしっかりと呼んだ上でサインする

もし探偵事務所へ浮気調査を依頼するのであれば、その前に必ず契約書にサインしなければなりません。
探偵事務所から渡される書類としては、「重要事項説明書」「調査に関する確認同意書」「調査契約書」の3つ。
どれも重要な書類であるため、しっかり最後まで読んだ上でサインしましょう。
なお、それぞれの書類の内容や契約時の注意点に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。

【探偵へ依頼する前に確認】依頼時に必要な契約書と注意点

浮気調査の依頼は安心できる探偵事務所へ

違法行為を行っていなければ、探偵の浮気調査に対してプライバシーの侵害を心配する必要はありません。
優良な探偵事務所であれば、初めて依頼する方でも優しく対応してくれるため、安心して浮気調査を依頼できるでしょう。
もしこれから探偵事務所を探すのであれば、以下の記事を参考にしてみてください。
過去に浮気調査を依頼した私がおすすすめする探偵事務所をまとめて紹介しています。

【千葉編】浮気調査に強いおすすめの探偵事務所を比較!~口コミ評判付き~