探偵を始める方必見!開業するためには届出が必要?

探偵を始める際には様々な準備が必要ですが、その際に開業することを届け出る必要があるのでしょうか。
この記事では、これから探偵として開業したい方向けに、届出の必要性や注意点などについて調べた結果を紹介します。
最後まで読むことで、開業する際に大切なことを把握できるでしょう。

届出は開業する上で必要なもの

探偵を始めるためには、必ず届出をしなければなりません。
もし届け出をしなければ、違法業者として摘発されてしまう恐れがあります。

どんな書類を用意する必要あるの?

届け出で必要な書類は、探偵業開始届出書というものです。
探偵業開始届出書では、商号や事務所の住所などを書く必要があります。
届出をしない場合は法律に従って罰せられてしまい、その後の仕事ができなくなるかもしれません。
警察の公式サイトで違反した探偵事務所の名前が公開される場合もあるため、評判も大きく落ちてしまうでしょう。
そのようなことを防ぐためにも、必ず書類を作成して届け出しましょう。

届出で必要な書類の入手方法

探偵業開始届出書は、各都道府県に設置されている警察の公式サイトにて入手可能。
東京都の場合は警視庁、福岡県の場合は福岡県警察のサイトからダウンロードできます。
特設ページには探偵業開始届出書以外にも、廃止・変更する際の書類や記入例なども揃っています。
もし探偵業開始届出書を作成するのが不安なのであれば、記入例を確認しながら作成しましょう。
そうすることで、失敗せずに書き終えられるでしょう。

届け出す場所は一体どこ?

書き終えた際には、事務所を設けるエリアの公安委員会に届け出します。
警察経由で公安委員会へ届け出すこともできるため、完成した際には最寄りの警察へ向かいましょう。
この際、手数料として3,600円が発生します。
他にも、法人や個人によって提出するものが異なります。
個人の場合は履歴書や住民票の写し、免許証やパスポートといった身分証明書など。
法人の場合は、登記事項証明書や役員の履歴書などが必要です。

届け出した後はどうなるの?

特に問題なく受理された際には、公安委員会から番号が振り当てられます。
その番号は認められた探偵事務所の証となるため、決して忘れないようにしましょう。
また、公式サイトに番号を記載しておくことで、信頼できる探偵事務所と思ってもらいやすくなります。

届出以外で気をつけること

届け出以外に、探偵が気をつけるポイントとして以下のことが挙げられます。

探偵向けの免許・資格はいらない

探偵は免許・資格制ではありません。
そのため、わざわざ専門学校に通って免許・資格を習得する必要は無いのです。
ただし、運転免許は持っておくようにしましょう。
ターゲットを調査する際、移動手段として車やバイクを用いることがあります。
特にターゲットの移動手段が車やバイクであれば、必ず必要になることでしょう。
その際に運転免許が無ければ、見失いやすくなってしまい、調査するのが困難になります。
だからこそ、探偵として働く前に運転免許を習得しておきましょう。

全員が探偵業を始められるわけではない

残念ながら、探偵業は誰でもできるわけではありません。
未成年の方や5年以内に禁固以上もしくは罰金刑を受けた方などは、探偵業の開業を認めてもらえません。
また、過去5年間の間に公安委員会から廃業処分や営業停止処分などを受けた方も不可能です。
もしかすると開業できない条件に触れている可能性もあるため、提出する前にその条件を確認しておきましょう。

開業する上での費用はどのくらい?

自分の事務所を設ける際には、300万円から400万円かかるとされています。
低予算で始められるものでは無いため、しっかりと開業費用を貯めておきましょう。
費用が高いほど、高性能な機器を揃えられたり、アクセス良好な土地を見つけられたりなどメリットがあります。

探偵に関する法律は必ずチェック

探偵の業務は、しっかりと合法と違法の境目を知っておかなければなりません。
なぜなら、ちょっとしたミスで違法行為に触れてしまう恐れがあるからです。
例えば無許可でターゲットの家に侵入した場合は、住居侵入罪として訴えられてしまうかもしれません。
探偵業法で認められている行為もありますが、警察と比べると調査を行う際の自由度は高くありません。

事前に探偵の知識と経験を積んでおく方法とは?

探偵として開業するためには、事前に知識と経験を積んでおくことをおすすめします。
探偵業というのは非常に難しいものであり、未経験で始められるものではありません。
その上、毎年数百件以上の探偵事務所が廃業していることもあり、厳しい業界でもあります。
そのような業界で生き残るためには、しっかりとした知識と経験が求められます。
ただ、そのような知識と経験はどこで学べば良いのでしょうか。

探偵事務所で働き始める

やはり知識と経験を積むのであれば、すでにある探偵事務所で働くのがおすすめです。
探偵事務所で働くことで、先輩が持つ知識と経験を学べます。
独学で学ぶよりも効率良く学べる上に実践もできるため、独立後もしっかりと学んだことを活かせるでしょう。
また、独立前に先輩に対して開業方法やその際の注意点を聞いてみるのもおすすめ。
聞いてみることで、トラブルに巻き込まれにくくなります。

探偵学校に通う

東京や大阪、名古屋といった主要都市にはプロの探偵を目指す専門学校があります。
学校では調査テクニックや専門機器の扱い方などを学ぶことができ、その後独立して自分の探偵事務所を設ける方もいます。
探偵事務所よりも緊張せずに学べるため、一人前の探偵になりたい方にはぴったりの学校といえるでしょう。

業界団体が行う試験を受けてみるのもおすすめ

上記で述べたように、探偵に対して特に免許や資格はありません。
しかし、日本探偵業協会や日本調査業協会といった一般社団法人では探偵向けの試験を行っています。
日本探偵業協会では探偵業務管理者検定という検定を行っており、探偵の内部体制を適切に管理できることを目指して作られました。
もう一つの探偵業務取扱主任者は、探偵そのものや法律に関する専門的知識を有しているかどうか調べるために作られたものであり、探偵としての知識に長けているという証拠になります。
どちらも義務的なものではありませんが、習得しておくことで探偵としての信頼性だけではなく、高度な知識と経験を持っている証になるでしょう。

始める前には機材も忘れずに

知識と経験を活かして依頼者の悩みを解決するためにも、調査で必要な機材を揃えておきましょう。
小型カメラやビデオカメラ、ICレコーダーなどは探偵として働く上では欠かせない機材です。
また、ターゲットを尾行するために必要な車やバイクも用意しておきましょう。
機材を用意する際には、できる限り高機能なものがおすすめ。
なぜなら、高機能であれば鮮明な証拠を入手しやすくなるからです。
証拠は誰の目から見ても明らかに分かるものでなければならないため、鮮明に残せる機材が求められます。

開業する際は必ず届出を!

探偵業を始めるためには、必ず管轄区域の公安委員会に届け出す必要があります。
もし出さなければ探偵業として認めてもらえない上に、違法業者と思われてしまいます。
そのように思われないためにも、必ず開業する際は探偵業開始届出書を提出しましょう。